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新型コロナウイルス(COVID-19)へのOECD政策対応

このシリーズは、健康、経済、社会の危機に対処し、社会の調和を促進し、この甚大な世界共通の課題に立ち向かう上で必要とされるグローバルな協調行動に寄与する様々な問題に関するデータ、分析、提言をまとめています。医療から教育、税制まで幅広い問題に対する政策対応をまとめ、影響を受けた分野で採るべき短期的措置に関する指針を提供し、特に社会経済の脆弱な部門に焦点を当てています。また、各国間で調和の取れた政策対応をもって、強く危機対応能力があり、環境に配慮した包摂的復興を目指して長期的な結果と影響を分析しています。

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新型コロナウイルス感染症の治療方法とワクチン: 研究開発、製造、使用に関する政策調整の必要性

本稿では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こすウイルス、SARS-CoV-2に対するワクチンと感染症の治療方法を、世界中で必要とする人々が公平に利用できるようにするために必要な政策について論じ、現在の研究開発パイプラインにおけるワクチンと治療薬の候補について概略を提示している。そして、国際協力の必要性についても論じ、臨床研究の初期相の範疇に含まれない3つの重要な問題に焦点を当てている。その問題の1つ目は、最も見込みのある研究開発プロジェクトの早急な完了を優先し、パンデミックが弱まったからといって研究を途中で止めてしまわないようにするためにプル機構(pull mechanisms)が必要だということである。2つ目は、どの候補が成功するかわかる前に大規模な生産能力を構築しなければならないということである。これは特に、ワクチンをタイムリーかつ大規模に生産するために重要で、適切なプル機構を設計することでうまく達成できる。3つ目の問題は、知的財産権と調達を管理するルールを今すぐ設定し、安価に十分な量を供給して公平な入手を確保する必要があるということである。

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